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Folklore Report 176

ルーマニア・ジプシーアンサンブル ”ロマフェスト 初代”

GALAコンサート
2001年9月23日
国立オリンピック記念青少年センター 小ホール

 2000年2月3月に日本全国33公演で日本中を魅了したハンガリーアンジプシーアンサンブルの小編成版です。
 毎年7月にトランシルバニア文化の中心地ティルグムレシュから20kmゴルネシュティ村で400名のジプシーが集まり繰り広げられるトランシルバニア・ジプシーフェスティバルにて選抜された本物のジプシーたちで構成されるアンサンブルです。
 結婚式・イースター・クリスマスでの音楽演奏を職業とする音楽ジプシーで構成されています。音楽は4名で第1バイオリン、ビオラ、コントラバス、ギター、アコーディオン、タンバリン、水がめを使用し、6名のダンサーの手や口でリズムと伴奏をこなすペルゲトゥが合流します。

1. MONTI CSARDAS
 BRAMSZ “Magyar Tanc”
   FRISS CSARDAS “Hajlik a rozsafa”
2. LAUTAR “Grigoras Dinicu”
 Primas RAMBA MARCEL
3. CARUTA POSTEI 郵便馬車
4. JELEM JELEM
 CIGANY KESERVES
 CIGANY CSARDAS
   Vamik devla temerau
 CSINGERALAS
 休憩

5. SZAJBOGO
6. VERBUNK
7. CIOCIRLIA チョクリア
8. ジプシーダンス体験
9. CSINGERALAS
10. FINALE
 

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愛される
正真正銘セーケイ人芸術家


LORINC LAJOS
芸術監督兼団長
ローリンツ・ライオシュ翁

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才能と努力を兼備するプリマーシュ
国外初デビュー

JAKOB  ATTILA
 

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BASS GONDOS TIBOR

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チンバロン RACZ BELA

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RAMBA MARCEL

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CLUJ CALIN

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    リズム&エレガンス

BOBO ROMMEL ボボ・ロンメル
(マロシュ・アンサンブル)

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さわやか・癒し系ラドゥツ

ROSTAS RADUT 
ロシュタシュ・ラドゥツ   

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パワフル エルヌー

PUCZI KOZAK ERNO
プチ コザック・エルヌ

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野生パワー TITI

うつくしま未来博
2001年9月10日~16日

国際交流ゾーン
ワールドビレッジ
プログラム

1.ジェレム・ジェレム JELEM  JELEM
2.サイブゥグゥ Szajbog            
3.ベルブンク BERBUNK                 
4.口笛とチオコリアヌ CIOCOLIANU  
5.ジプシーダンス体験                        
6.チンゲルディ Csingerdi                    
 

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あざやか才色兼備 SZANTO ATTILA 

サント・アティラ 歌手兼舞踊手

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カンチ・ラチの家族と仕事(籠つくり)    

テンポとユーモアの名人

KANCI LACI カンチ・ラチ

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生粋のジプシー、ほとばしる才能
NPO ROMAFEST JAPAN 理事 徳元裕子

 

 1999年にトランシルバニアの村の公民館で始まったロマフェストも、今ではルーマニア中の音楽家、踊り自慢がその舞台でしのぎを削る一大ジプシーフェスティバルに成長しました。参加チームの増加は言うまでもなく、回を重ねるたびに前年のレベルを遥かに上回るパフォーマンスをやってのける彼らの底知れないエネルギーには驚かされるばかりです。
   ジプシーたちは生まれた時から踊りや音楽に接し、自然にそれを自由自在に操る術を身に付けます。喜びに溢れた踊りは他を圧倒するパワーを誇り、悲しみ深い音色は誰の心にも美しく哀しく迫ってきます。ジプシーたちは心から踊り、心から歌います。そんな彼らの姿が私を魅了して止みません。ほとばしる才能の泉を持った生粋のジプシーたちが日本上陸。彼らはその熱い魂を縦横無尽に躍らせ、とどまることの無い進化を私達の目の前で見せてくれるに違いありません。ジプシースピリットに熱いエールを!

大きく花開け、ジプシー文化
NPO ROMAFEST JAPAN 副理事長 根岸千春

 国境を越えルーマニアへと足を踏み入れると、なぜだか胸が高鳴る。そして贅沢なプリーツの美しいスカートをはいたジプシーや、立派なつば帽子を誇らしげにかぶり、自信たっぷりにひげをたくわえたジプシーを見かけると、その興奮は一気に度合いを増す。「こんなところに住んでいるのか。」「どんな言葉を話すのだろう。」「何を生業としているのだろうか。」様々な想像が頭をよぎる。
 ジプシーはインドの西北部を起源とし、14世紀に欧州へと渡り住み生活を営んできた民族だとされています。その中でも、旧オーストリア・ハンガリー帝国領内に住むジプシーは、他の地域に住むジプシーに比べて、古くから市民権を得ていました。それは、村での冠婚葬祭や年中行事にはかかせない音楽演奏、生活必需品である金物細工や手工芸品の製作・修理がジプシー達の得意とするところであったからです。特にルーマニアのトランシルバニア地方では現在でも寛大な村人達と誇り高く芸達者なジプシー達が密接に共存しています。
 多くの人に、このジプシーの優れた文化、特 に音楽と踊り、を知ってもらいたい。そして何より、ジプシー自身に自分たちの持つあふれんばかりの才能の花を大きく開かせ、世界に旅立たせたい。その様な思いから、東欧の民族音楽舞踊を30年間取材し続け、音楽に深く関わるジプシーの音楽と踊りと生活に精通している増永哲男氏を中心に、NPOジプシー支援会議(ROMAFEST・JAPAN)は発足しました。毎夏ルーマニア・ティルグムレシュにおいてジプシーの歌と音楽と踊りの祭典"ロマフェスト"を開催しています。

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