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Folklore Report 193

Vojenský umělecký soubor Ondráš

チェコ国立国軍

オンドラーシュ

民族音楽舞踊団

Ondráš

企画制作:フォークロールレポート

一部共催:NPOロマフェストJAPAN

後援:公益社団法人日本フォークダンス連盟

 駐日チェコ共和国大使館


舞台技術:ビデオテクニカ
国際交流:NPOポルカ

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Folklore Report 193 - Vojenský umělecký soubor Ondráš

”オンドラーシュ”が来る。

あのオンドラーシュが!

 

1997年冬、ダンス大好きなすこ~し年のいった3人の少女が、寒いプラハのメーン・ステーションに降りました。チェコのクリスマス・ダンス・ウイークに参加するためでした。 チェコのフォークダンスとの出会いです。衝撃でした。美しいメロディー、力強い男性のヴォーカル、優雅な泣きたくなるようなスタロダーヴニー、軽快なポルカ・・・・ああ、こんな踊りがあったのですね。
そして2002年オンドラーシュが日本に来ました。若さ、力強く洗練されたステップ、エネルギーの迸り、最高の芸術でした。
チェコの踊りにのめりこんで19年、青い空・白い雲・広い草原と美しい町を思い浮かべ、むつかしいチェコ語と格闘しながら私もチェコの踊りを踊っていきます。

チェコフォークダンス愛好家 田中すみ子

 チェコは歴史上、民族的に、文化的に、ボヘミア(地元はチェヒィ)、モラヴィア、スレスコの3 地方に分けられ、民族舞踊にも大きな違いが見られます。
 私は機会があり、1997年12月ドゥヴォラナがプラハで開催したクリスマスFDセミナーに参加しました。それまで「ドウドレブスカ・ポルカ」位しか踊っていませんでしたが、これを機にチェコの踊りに魅了され、10 年間チェコに通いつづけ、地方ごとの其々の違い、奥の深さ、膨大な量が判りはじめて、圧倒されています。
 ボヘミアは、代表的な民族ワルツの「ソウセツカー」、2 拍子、3拍子が入り交じって踊られる「マテニーキ」、3 拍子を2 拍子で踊る「フリアント」、チェコ民族の血を騒がせて回転し続ける皆が大好きな「ポルカ」等があり、ドイツ、オーストリアの影響も見られます。
 モラヴィアは複雑でハナー、ブルノー、ヴァラシュスコ等、文化的には多数の地方に分けられます。ここでは各村ごとに伝統様式も衣装の着方も違う等、単一民族の日本人には理解しにくい部分が数多く見受けられます。南部は“地元特産のワインをたくさん飲み、男は喉自慢”で、踊りの前に唄が先行し、あとで女性を呼んで踊り始めます。中でも特筆すべきはスロヴァーツコ地方の男性の踊り「ヴェルブンク」が2005 年にユネスコの“世界遺産”に登録されました。ブラボー!!! 
 スレスコは、ポーランドだった時代が永く、文化の面での影響が大きく見られます。最近踊っている「チェシノク」はチェコの「スタロダーヴニー」とポーランドの「ポロネーズ」が合体し、スレスコの歴史を物語っているような踊りと言えます。
 チェコで圧倒的な人気の“オンドラーシュ”、日本公演を大いに期待しています。

フォークダンス・インストラクター 鵜澤敏子 2008年

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公演スケジュール
2017年(H29)    開演    プログラム・会場     チケット

2月 9日 (木)    14:00    A 練馬文化センター 指定
2月10日 (金)    13:30   A さいたま市文化センター 指定
2月11日 (祝土) 13:30   A 千葉市文化センター 指定
2月12日 (日)    16:00   R (*1)NYC (国立オリンピック記念青少年センター) 指定
2月13日 (月)    13:30   B 横浜市鶴見区民文化センターサルビアホール 指定
2月15日 (水)    13:30   B 浜松Uホール 指定
2月16日 (木)    13:00   B 各務原市文化ホール 自由
2月17日 (金)    14:00   A 伊勢市観光文化会館 自由
2月18日 (土)    13:30   A 岡崎せきれいホール 指定
2月19日 (日)    13:30   B 伊丹アイフォニックホール(伊丹市立音楽ホール) 自由
2月21日 (火)    18:30   B 福岡市立南市民センター 自由
2月24日 (金)    13:30   A アスピラート防府 自由
2月25日 (土)    13:30   A さぬき市志度音楽ホール 自由
2月26日 (日)    13:30   A 高槻現代劇場 指定
2月28日 (火)    13:30   B 名古屋芸術創造センター 指定
3月 1日 (水)     13:30   B 松本市音楽文化ホール 自由
3月 2日 (木)     13:30   A 富士市文化会館(ロゼシアター) 自由
3月 5日 (日)    13:30    A 藤岡市みかぼみらい館 指定
3月 6日 (月)    13:30    B 栃木県教育会館 自由
3月 7日 (水)    13:30    A 福島テルサ 自由
3月 8日 (水)    18:30    B 仙台市太白区楽楽楽ホール 自由
3月10日 (金)   13:30    B 小美玉市四季文化館(みの~れ) 指定
3月11日 (土)   13:30    B (*2)NYC (国立オリンピック記念青少年センター) 指定
3月12日 (日)   15:00    A (*3) 麻生文化センター 指定


1.    Rプロ16:00第6回ロマフェスト・ジプシーフェスティバル。国外国内で活躍するジプシーダンス研究家愛好家とチェコ国立オンドラーシュ舞踊団によるジプシーダンス発表会フェスティバル。オンドラーシュ公演は60分、ロマ・ジプシープログラム150分。
(主催NPOロマフェストJAPAN 共催フォークロールレポート)
2.    13:30オンドラーシュ本公演 16:00第6回ジプシーシンポジウム
3.    15:00~ 国内で活躍するフォークダンスグループによるわくわく交流公演 / 16:00~ オンドラーシュ本公演
•    Aプロ: 全編エレガンス&パワーフォークロールプログラム(プログラム詳細1月30日発表)
•    Bプロ: 全編オルテンティック&パワーフォークロールプログラム(プログラム詳細1月30日発表)
•    料金 Aプロ Bプロ Rプロ 各5000円 学生3000円 小中高生1500円 各会場の料金は主催者および後援・共催・協賛により異なりことがあります。 
•    インターネット前売り券申し込み割引4500円

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プログラム 解説 増永哲男

 

1.Ztratila sem fjertúšek (音楽演奏) コパニツエ地方の音楽演奏。スカートを探している娘に、誰がそれを彼女に返すかと男の子が相談する。

 

2.マテニィキ(Mateníky) フラデツ・クラーロヴェー地方の典型的なボヘミアンダンス。 "マテニク"の3つのバリエーション。2拍子と3拍子のリズムが混在します。“mateník”は“混”の意味を含んでいます。ダンスは2拍子「ヴルターク」で終わります。

3. ホルビチカ(Holubička小さな鳩ちゃん リベレッツ地方(ドイツ・ポーランド国境近く)の恋の踊り。2・3拍子のリズムとソフトな優雅なリフトが特徴

4. Až já půjdu z krčmy (音楽演奏)チェコのユーモアにとって重宝されるあいまいな言葉でいっぱいのボヘミアン・リブリブドのバグパイプ・ソロ。

5. ナ・ポウチ(Na pouti) 南ボヘミアで流行っているダンス・アミューズメント。人気のあるダンスやゲームを基にキリスト教のお祝いのミュージカルとダンスの混合スタイル。チェコの村にあるキリスト教の教会やチャペルは聖人の一人を祀っています。南ボヘミアのターボルの教会はセント・アンナを祀っています。毎年この聖人のために小さな宗教祭があります。パレード、儀式に続き最後にみんなで楽しくフォークダンスを見ることができます。

 

6. 椅子の遊び(Štokrlový) Lašskoと呼ばれるチェコ北東部の山岳地帯の椅子を持つ男性の踊り。"Štokrle"とは、地元の方言で椅子を意味します。このダンスは、座る以外に、自分の踊りの技術とユーモアを披露するために使用します。

7. スリボヴィツェ(Vařila sem trnku)モラフスケー・スロヴァーツコ地方の少女たちが、プラムからどのようにブランデーになっていくかをダンスで伝えています。女の子たちは、どこにでもある一般的な果樹であるプラムを、どのように植え、どのように育てるかを表現しています。苗木は育ち、木となり、花は咲き、美味しい果物ができあがります。ジャムを作るか迷いますが、チェコの代表的な強い酒である「スリボヴィツァ」を蒸留することにしました。

8. オゼメク(Odzemek) モラビア北東部の山岳地帯Wallachia(「Valašsko」)からの代表的な男性舞踊である遊び踊り。ダンスはゆっくりと歌で、緊張した動きから始まります。音楽がより速くなり、ダンサーの強さと柔軟性、優秀性を競います。

9. Kjeryndy pujdymy (唄)モラビア文化がチェコ語とポーランド語に混合された独特の方言で歌われるシレジア地方の民謡。 2曲目の歌では、お気に入りの3人の青年がいました。が、知らぬ間に老人と結婚することを余儀なくされ女性の運命について不平を歌います。

10. ルジュナ村の踊り(Obrázky z Lužné)東モラヴィアの丘陵地域Wallachiaに位置するLužná村の踊り。1世紀前、村の職業は殆どが羊飼いと木工でした。丘陵地帯の典型的な生活を背景に、女たちは牛を飼い、男たちは木を刈り、みんなで集まる日曜日が唯一の楽しみでした。そこで出会い、男と女は恋に落ち、結婚していきました。

**** 休憩 ****

11. オラ・ロマ(Ola Roma)チェコのジプシーの殆どは東スロバキアからやってきた移民です。最後の唄は、ジプシーの栄光を歌っています。

12. ポド・フロゼンコムPod Hrozenkom スロバキア・モラヴィア国境にあるBíléKarpaty山脈の麓、StarýHrozenkov村とMoravskéKopanice地方の踊り。

13. ドルニャーツコの踊り(Dolňácké rozvernosti)  モラフスケー・スロヴァーツコ地方の踊り。娘たちは種をまき収穫し、パンを焼く様子を唄い踊ります。二人の男の子たちは順番にその中に入り遊び踊りますが・・。

14. Daleko široko(唄) スロバキア国境の近くにあるBílé Karpaty山地の村、Stráníの歌。女の子は彼女の将来の愛について歌います。彼女の愛の思いは、間違った人と結婚し、最終的に9人の赤ちゃんを抱えてしまったと嘆き歌います。

15. コリトニャンスコ村の女の子(Dívča korytňanské)ディーヴチャ・コリトナンスケー、東スロバーツコ地方コリトニャンスコ村はスロバキアとの国境周辺にあります。この踊りは、ユーモラスな男女の掛け合いを唄と踊りで展開し、この村の女性の恥じらいとおおらかさと可愛い表情が印象に残ります。

16. ベルブンク(Verbuňky) 南モラビア・スロヴァーツコ地方 (キヨフスコ ,ポドルジー ,ウヘルスケホーフラヂシュツェ,ドルナツコ , ホルナーツコ, ストラージニツコ,ハナーツコ,コパニツエ)はスロバキアからの影響も多く見られます。このベルブンクは力強く唄い、華麗に踊ります。先ずHorňácko、Podluží、Dolňáckoからの3地方3様のベルブンクから全員のベルブンクへ、ダイナミックな踊りの中にエレガンスを含むユネスコ世界遺産ベルブンクです。

17. Mala som ja rukávce(チンバロンソロ)スロバキア・モラヴィアの国境地帯を代表するメロディー。

18. トレンチンの踊りKubranskí mláďenci チェコとスロバキアの国境地帯、西スロバキア・トレンチン地方の「sellácka」「uklakúvaná」「vrtená」「lašung」と呼ばれる踊り。男女の息の合ったリフトはオンドラーシュの十八番。クブランスカの若者でフィナーレ。

プログラム
 

1. ポルカ Škoda lásky ヤロミール・ヴェイヴォダが作った世界的に有名なボヘミアン・ポルカは、海外ではロザムンデ・ポルカまたはビヤ樽ポルカとして知られています。

 

2. マテニィキMateníkyフラデツ・クラーロヴェー地方の典型的なボヘミアンダンス。 "マテニク"の3つのバリエーション。2拍子と3拍子のリズムが混在します。“mateník”は“混乱”の意味を含んでいます。ダンスは2拍子「ヴルターク」で終わります。
 

3. ビロフィチェのガイダBílovské gajdování  Bílovice地方(南モラヴィア)の情熱的な踊りをこの地方独特のバグパイプで演奏します。

 

4. コリトニャンスコ村の女の子Dívča korytňanské 東スロバーツコ地方コリトナニ村はスロバキアとの国境周辺にあります。この踊りは、ユーモラスな男女の掛け合いを唄と踊りで展開し、この村の女性の恥じらいとおおらかさと可愛い表情が印象に残ります。

 

5. スピーシュ・ガランコSpíš, galánko, spíš  南モラヴィアにあるUherskobrodskoのフォークダンス。夕暮れの後、村のカップルが二人の踊りを楽しみます。「むしろガランコ」

 

6. Daleko široko (民謡) スロバキア国境の近くにあるBíléKarpaty山地の村、Stráníの歌。女の子は自分の将来の愛について語り歌います。彼女の愛の思いは、理想と異なった人と結婚し、最終的に9人の赤ちゃんを抱えてしまったと嘆き歌います。

 

7. 騎兵のベルブンクHusárský verbuňk  ポドゥルジー地方の騎兵のベルブンク

 

8. ベルブンクVerbuňky 南モラビア・スロヴァーツコ地方 (キヨヴスコ ,ポドルジー ,ウヘルスコフラヂシュツク,ドルナツコ , ホルナーツコ, ストラージニツコ,ハナーツコ,コパニツエ)はスロバキアからの影響も多く見られます。このベルブンクは力強く唄い、華麗に踊ります。先ずHorňácko、Podluží、Dolňáckoからの3地方3様のベルブンクから全員のベルブンクへ、ダイナミックな踊りの中にエレガンスを含むユネスコ世界遺産ベルブンクです。

 

9. Mala som ja rukávce(ダルシマソロ)スロバキア・モラヴィアの国境地帯を代表するメロディー。チェコから西の国ではチンバロンをダルシマと呼んでいます。

 

10. わがふるさと南ボヘミア(Naše jihočeské) 南ボヘミアの代表的なフォークダンス・メドレーで第1部フィナーレ。

****** 休憩 ******

 

11 ポド・フロゼンコムPod Hrozenkom スロバキア・モラヴィア国境にあるBíléKarpaty山脈の麓、StarýHrozenkov村とMoravskéKopanice地方の踊り。

 

12. ドルナツコの踊りDolňácké rozvernosti モラヴスケー・スロヴァーツコ地方の踊り。娘たちは種をまき収穫し、パンを焼く様子を唄い踊ります。男の子たちも中に入り女の子たちの奪いあいになります。4人の女の子たちのそれぞれの場面のそれぞれの表情が印象に残ります。

 

13. Kjeryndy pujdymy 民謡 モラビア文化がチェコ語とポーランド語が混合された独特の方言で歌われるシレジア地方の民謡。 2曲目の歌では、3人の若い婚約者がいたが、老人と結婚することを余儀なくされ、彼女の運命の嘆きを歌います。

 

14. ガイダの歌と踊りU gajdošské pěsničky 東モラヴィアに位置する丘陵地帯であるワラキア(Valašsko)の踊りをバグパイプとともに踊ります。

 

15. スリボヴィツァVařila sem trnku モラフスケー・スロヴァーツコ地方の少女たちが、プラムからどのようにブランデーになっていくかをダンスで伝えています。女の子たちは、どこにでもある果樹、プラムを、どのように植え、どのように育てるかを表現しています。苗木は育ち、木となり、花は咲き、美味しい果物ができあがります。ジャムを作るか迷いますが、チェコの代表的な強い酒である「スリボヴィツァ」を蒸留することにしました。

 

16. 四つのチェコの踊りVariace na české tance  "hulán"、"mateník"、"furiant"、"skočná"で構成された4つのボヘミアンフォークダンス。

 

17. Putování zbojníků (音楽演奏) この舞踊団オンドラーシュの由来となる音楽演奏です。有名なシレジアの無法者とJanoviceの盗賊オンドラーシュのメロディー。旅する盗賊ONDRAS。

 

18. トレンチンの踊りKubranskí mláďenci チェコとスロバキアの国境地帯、西スロバキア・トレンチン地方の「sellácka」「uklakúvaná」、「vrtená」、「lašung」と呼ばれる踊り。男女の息の合ったリフトはオンドラーシュの十八番。クブランスカの若者でフィナーレ。

解説 増永哲男

 

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